"かながわ200年の家"は、神奈川県産の木材を使用するという共通のルールがあります。
意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、神奈川県でも住宅の建設に使える良質な木材がとれるのです。
普段は柱や板といった状態でしか目にすることのない木材ですが、今回のツアーは、まさにまだ山に生えている状態から伐採する様子や、伐採した木を柱や板に加工する工場、などを実際に見てみようという企画です。
まずは、「かながわ200年の家をつくる会」の会員工務店である井口住研さんの施工現場(もちろん神奈川県産材を使った"かながわ200年の家"です)を見学させていただきました。
素敵なイラストとメッセージがおでむかえ。
みなさま、熱心に見学なさっています。たくさんの質問も出ていました。
神奈川県産の木材のいい表情が出ています。井口住研さんありがとうございました。
午後は厚木市の七沢に移動して、いよいよ伐採現場の見学です。
ひんやりとした山の空気が漂います。
神奈川県の森林再生課の江口さんにお越しいただき、レクチャーを受けました
伐採を見せてくださったのは厚木市森林組合の職員さんです。チェーンソーの音や思わぬ事故を防ぐため、装備も万全です。
写真が少し遠いですが、真ん中のしるしがついている木を切り倒しました。
切り倒したのは杉で、樹齢60年ほどとのこと。
その後は、伐採した原木を、実際に使える木材へと加工する製材所の見学をしました。場所はフォレスト津久井という市川屋さんの製材所です。
日曜日で工場は稼働していませんでしたが、その分、機械を間近で見ることができました。
製材されるのを待っている丸太が積まれています。
こちらは木を人工乾燥させる巨大な窯です。扉を開けると、木の香りが広がります。
今、食べ物の地産地消が注目されていますが、住まいも、その土地で育った木材を使って建てることは様々な面で理にかなっています。
今回のツアーは、「木」がどのような過程を経て、私たちの住まいの一部に姿を変えるのかをたどるツアーでもありました。
ツアーを通して、「木」に対する新たな発見が色々あったのではないでしょうか。ご参加されたみなさま、ご協力いただいたみなさま、誠にありがとうございました。